こんにちは。僕は「にしき」といいます。
実は僕が、2007年に「引き寄せの法則」を日本に持ってきた張本人です。
エスター&ジェリー・ヒックス『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』をはじめ、エイブラハムの教えを数多く手がけてきました。
また、「引き寄せの法則公式ブログ」を書いて、引き寄せの法則の普及に貢献しました。
ご存じでしたか?
僕は、当時から10年以上「引き寄せの法則」とかかわっていますが、残念ながら最近の引き寄せの法則の理解は、2007年の「引き寄せブーム」のときよりも、退化してさえいるというのが偽らざる印象です。
誤解がたくさんあるのです。
そこで、まずは引き寄せの法則にありがちな誤解を取り上げ、正解をそれと対比してお伝えします。
- 1 よくある「引き寄せの法則」の理解
- 2 誤解その1「思考は現実化する」・・・のではない
- 3 誤解その2「強くイメージすれば引き寄せる」・・・のでもない
- 4 誤解その3「モノを引っ張ってくるノウハウ」・・・ではない
- 5 誤解その4「行動しなくても向こうから勝手にやってくる」・・・のではない
- 6 誤解その5「人生を思い通りにするため引き寄せがある」・・・のではない
- 7 誤解その6「よくなる方法」・・・でもない
- 8 誤解その7「願えば何でも実現する」・・・のでもない
- 9 正解その1「引き寄せの法則は宇宙の基本原理」
- 10 正解その2「あなたは自分の波動に共鳴した出来事を経験する」
- 11 正解その3「引き寄せの法則は楽の原理」
- 12 人生は「楽」な状態へと向かう旅
- 13 効果を望むなら
よくある「引き寄せの法則」の理解
ではまず、Webやブログ、書籍などでよく目にする「引き寄せの法則」の説明は
どんなものかを見ておきましょう。
《「引き寄せの法則」は「思ったことが実現する」という法則。
だから、思う回数を上げるか、思いの度合いを上げれば、それは実現する》
煎じ詰めれば、こういう説明がほとんどです。
これに加えて、
「詳細にイメージする」
「あるときになったら願望を手放す」
などの論点が加わることがありますが、基本線は同じです。
もっと通俗的な理解になると、
《思っていれば、どこかから、望むものを自分のもとへと持ってくることができる。
ケーキが欲しければ、ケーキをイメージしていれば、ケーキはやってくる》
こんな理解や説明があります。
簡単に言うと、「モノが存在するところから、モノがないところへ移動させる」
という考えです。
Webなどで見ることのできる「引き寄せの法則」はこんなイメージ。
こういう説明に触れる機会が多くなると、いつの間にかそれが潜在意識にインプット
されてしまいます。
Webやブログを中心に情報を得ている人は、注意が必要です。
誤解その1「思考は現実化する」・・・のではない
ここでポイントになってくることは「思っていること」「思考」です。
「思っていることが実現する」・・・実にシンプルな説明です。
しかし、この考えで、何かを実現しようとしても、非常に難しいか、逆の結果になることさえあるでしょう。
思っていること、思考、そして皆さんが念頭に置いている「思考」とは
「こうなりたい」といった「願望」のはずです。
「もっとお金が欲しい」
「もっと素敵な人と出会いたい」
「結婚したい」
「もっと健康になりたい」
こんな願望を持って、それを考え続けたり、イメージのなかで楽しんでみたことがある
方もいるでしょう。
しかし、なかなかそれは実現していないはずです。
なかには実現しつつある人もいるけれど、「実現した!」と言い切れる人はなかなか
いないのではないでしょうか。
つまり、「思ったことが実現する」という考えでは、どこか本質には届いていない。
何か大きなポイントを逃している。
そうとしか思えないのです。
実は、この「思ったことが実現する」という考えは、最近の「引き寄せの法則」とは
関係ないものです。「思ったことが実現する」という考えは、ナポレオン・ヒルの
『思考は現実化する』という本に影響された「引き寄せの法則」の理解です。
『思考は現実化する』の原書は1937年に出版されたもので、最近の「引き寄せの法則」
とは、時期がまったく違います。
「引き寄せの法則」が成功哲学の観点からも素晴らしい点は、『思考は現実化する』
が解明できなかった本質を明らかにしたことです(正確には編集段階で大部分が
削除されてしまったのですが)。
しかし、「思ったことが実現する」という「引き寄せの法則」の理解では、逆に
昔に戻っているといえます。
「思考は現実化する」のではない。もっと何かがある。
だから、皆さんは「思ったことが実現する」「思考は現実化する」という言葉を
見たら、少し用心する必要があります。
誤解その2「強くイメージすれば引き寄せる」・・・のでもない
また、根深い誤解に「強く思えば叶う」「強く念じればいい」というものがあります。
そもそも「強く思う、念じる」とは、どういうことでしょうか。
ここにその1にも通じる誤解があるのです。
つまり、
《思ったことは実現する。実現しないのは、「気合い」が足りないからだ》
という誤解があるのです。
だから、願望が実現していない人には、もっと頻繁に、そしてもっと密度を上げて、
実現結果をイメージするように勧められます。
それ自体は悪いことではありませんが、この「強く」に引っ張られてしまうと、
何かを実現するには、「力を込めて何かを行わなければいけない」ように感じて
しまうかもしれません。
この誤解も、『思考は現実化する』に影響されています。
もともと『思考は現実化する』は、Think and Grow Richというタイトル。
金持ちになろうとするための本で、男性性のエネルギーに貫かれています。
だから、『思考は現実化する』に影響された人が「引き寄せの法則」を理解すると、
「強くイメージすれば叶う」という男性的な誤解が生まれてしまったのです。
しかし、「力を込めること」は、「引き寄せの法則」から見ると、逆効果になって
しまいます。「もっと力が必要だ」という緊張感が生まれてしまうと、
実践はうまくいかないのです。なぜなら、後述するように「引き寄せの法則は楽の原理」だからです。
ですから、「強くイメージすれば叶う」とはいえないどころか、逆の結果になる
可能性が高いのです。
誤解その3「モノを引っ張ってくるノウハウ」・・・ではない
「引き寄せの法則」はDVD『ザ・シークレット』の登場で多くの人が知るところ
となりました。
『ザ・シークレット』のなかで使われたシーンやイメージが、「引き寄せの法則」
のイメージをも決めてしまったのは確かです。
「宝石店の店頭できれいなネックスにうっとりと見とれる女性。彼女がそのネックレスを
プレゼントされるところをイメージしていたら、実際にプレゼントされた」とか
「自転車をイメージしていたら、翌朝、ドアにところに自転車があった」とか、
わかりやすい例が挙げられています。
そのため、この映像を見た人は、「引き寄せの法則」について、
1.モノが手に入るのを念じていれば
2.それはやってくる
というメッセージを受け取ったのです。
「引き寄せの法則はモノをどこかから持ってくる方法」という誤解がここで生まれます。
また、「引き寄せ」という日本語も要注意です。
「引き寄せ」という日本語の語感には、「何かをずずーっと引っ張ってきて、くっ
つける」というニュアンスがあります。
そのため、「モノがむこうから勝手にやってくる」という理解が広がってしまいました。
今でも日本語で「引き寄せの法則」という場合、「何かのモノをどこかから
持ってくるための実践方法」という意味で使われることがほとんどです。
しかし、この「モノを引っ張ってくるノウハウ」というのも、誤解にすぎません。
「願望実現」や「願いを叶える方法」は「引き寄せの法則」の世界の一部にすぎず、
それだけをやっていれば願望が叶うかとはいえません。
願望を明らかにして、それに焦点を合わせるのはいいのですが、人生のそれ以外の
部分はちゃんと宇宙の法則に則っている必要があるのです。
これは正解2でさらに説明します。
誤解その4「行動しなくても向こうから勝手にやってくる」・・・のではない
「引き寄せの法則」のイメージが、DVD『ザ・シークレット』で決まってしまったと言いました。要は「イメージすれば、欲しいモノが手に入る」という考えです。
それはDVDという媒体を使ったための限界でもあるのですが、DVDに収録するためには
絵にならなければなりません。そのため、ネックレスや自転車のシーンのように
「絵になるシーン」が採用されたのだと推測します。人間の内側の体験は映像にしにくく、
絵になりにくいのです。
しかし実際には、イメージすることと、何かを引き寄せることには、本質的なつながりは
ありません(イメージは一つの実践ツールにすぎません)。
また、イメージするだけでモノがやってくると理解されたため、イメージしてあとは何も
しないという実践が広がっています。「手放し」を誤解すると、この傾向がさらに
加速してしまいます。
誤解その1、2には、自分の思考に力をかけて実現しようとする男性的なエネルギーが
感じられるのに対して、誤解その3、4はその真逆で、まったく行動をしようとしない
「待ち」のエネルギーです。
「引き寄せの法則」の理解には、このように極端に違う2つの方向性があり、
話をさらにややこしくしています。そのため、同じ「引き寄せの法則」の話をしている
つもりでも、まったく違うことを話していることがよくあります。
実際の「引き寄せの法則」が教えてくれるのは、もっとバランスがとれ、地に足が
付いた考え方です。行動が必要か不要かという議論はナンセンス。
問題はそれではなく、何に従って動くかですが、それを宇宙から伝えてくれるのが
インスピレーション、ガイダンスです。そのため、実践面では、インスピレーション
を受け取ることがとても大切になります。
誤解その5「人生を思い通りにするため引き寄せがある」・・・のではない
「引き寄せの法則」は自分の意図をこの世界で実現するための方法だと理解
されています。そのため、何かを自分の意図に沿って実現することが「いいこと」
だと思われているふしがあります。実際、引き寄せ関連本の帯には、
「人生を思い通りにする・・・」等の言葉が躍っています。
何かが足りない。だから足りないものを得たい。
最初はそれでもいいのです。
しかし、実際に引き寄せをやってみるとわかるのですが、
「○○が欲しい、欲しい」と思っても、引き寄せるどころか
逆にあなたの手元からなくなってしまうでしょう。
これは願望の仕組みによるのですが、
「○○が欲しい、欲しい」と願望を持っているときは、
「○○がない」という波動をあなたは出しているのです。
だから、自分の思いどおりにしようとすればするほど
うまくいかないことが多いはずです。
「宝くじを当ててやれ」と期待すると全然当たらず、
むしろ、急な出費でお金がなくなる。
「恋人を引き寄せたい」と思うと、そうなるどころか、
意中の人がいなくなったりするのです。
「○○がない」という欠乏の波動が、
欠乏の現実を引き寄せてしまうのです。
特定の人やモノに執着すると、物事は動かなくなります。
なので、「○○が欲しい」といった願望を欲する気持ちを
徐々に少なくしていきます。
頭の緊張をとっていきます。
すると、宇宙の力とあなたは段々つながりだし、
いわゆる引き寄せを体験します。
だから、自分の頭だけで決めないことです。
宇宙はあなたにすてきなギフトを用意しているのですから。
誤解その6「よくなる方法」・・・でもない
「引き寄せの法則」という言葉を聞いたとき、「何かが寄ってくる」というイメージだと
思います。「寄ってくる」「もっと増える」・・・ということは、「人生、よくなる!」
という思考回路がここにあるようです。
「もっと良くなりたい」
ある意味自然な発想だと思います。
しかし、その背後には、「今はよくない」という思いが潜在的にあるのも事実。
「未来はよくなる、今はイマイチだけど・・・」
「未来にはもっとお金を持っていたい。今はないけど・・・」
「将来、誰か素敵な人と出会っていたい。今はまだ出会っていないけど・・・」
「いいこと」が「未来」に実現すると思ってしまうと、「今」は急に色あせてしまいます。
すてきな未来をイメージするときはいいけれど、「今」に戻ったとき、その落差に
愕然とする、逆に将来が不安になる、という方もいるようです。
もし仮に、未来に何かが実現して、「よくなった自分」になれたとしましょう。
「よくなった」と実感できるのは一瞬のことで、その感覚もすぐになくなってしまいます。
なぜなら、「よくなった自分」が今度はベース、基準になるからです。
「よくなった自分」が当たり前になってしまえば、それはもう「いいこと」ではなくなります。
そして、また次の「もっといいこと」を目指してしまいます。
その次もまたこういうことが起こるし、また次もこうなります。
永遠のいたちごっこ、永遠の「よくなりたいレース」です。
これに終わりはありません。
つまり、「よくなりたい」と思っても、よくなることはできないことになります。
よくならないとしたら・・・それはつまり「遊び」です。
遊びなのですから、まじめによくなろうとしなくていいのです。
楽にリラックスしていいのです。
誤解その7「願えば何でも実現する」・・・のでもない
引き寄せの法則の原理を知れば、「何でも実現できる」と「引き寄せの法則」は、言います。それはそのとおりで、人間の意識に限界はありません。
しかし、人は「望みを早く実現したい」と思いがちです。
するとどうなるかというと、「出来事が実現したのをイメージする」「感情を味わう」
「手放す」などの一連の引き寄せ的な実践の手順を一生懸命やってしまいます。
それ自体は悪いことでも間違っていることでもありませんが、これは、土台となる土地が
ぬかるんでいるのに、その上に急いで家を建てようとするようなこと。
だから、実践をやってもやっても、家(願望)はすぐに壊れてしまい、結果として見えにくいのです。
「ぬかるみ」を作ってしまうもの・・・自己否定、現状否定、無価値感、優越感、ジャッジ、比較、犠牲者意識、不安、恐れ、恨み、後悔、執着、支配欲など否定的な考え、信念のすべて・・・を、自分の内側から取り去らねばなりません。人生を創造するには、こういったいらないものをきれいにする必要があるのです。
このように、「引き寄せの法則」として語られていることのなかには、過去の情報の
混入や誤解がたくさんあるといっていいでしょう。
では実際、「引き寄せの法則」とはなんでしょうか。
それをまとめてみましょう。
正解その1「引き寄せの法則は宇宙の基本原理」
「引き寄せの法則」は何かを実現する方法でもノウハウでもありません。
本当の意味は、「宇宙のすべてにかかわる基本原理」のことなのです。
地球には引力がありますが、引力の法則と同じような意味での宇宙の基本原理。
それが、「引き寄せの法則」です。
だから、「引き寄せの法則が素晴らしい」とか、「引き寄せの法則」はポジティブシンキングだ」というのはそもそも違っていて、「いい/悪い」などの価値判断を離れた無色透明な法則なのです。
僕たちを構成する素粒子から銀河に至るまでの物理現象に働く原理であり、思考や
「場のエネルギー」といった見えざる現象をも統べる原理なのです。
「引き寄せの法則」を知ろうが知るまいが、すべての現象に「引き寄せの法則」は
かかわっていますから、「引き寄せの法則をやめる」ことはできませんし、そういう
表現自体が誤解の産物です。
ですから、賢明な読者には、「引き寄せの法則」がすべてに働いていることを知り、
その原理を自分のものにして、「引き寄せの法則」に従って人生を解明していくのを
お勧めします。
願望実現や願いを叶える都市伝説ではなく、「宇宙と統率する法則」として「引き寄
せの法則」とつきあってください。得るものはたくさんありますよ。
正解その2「あなたは自分の波動に共鳴した出来事を経験する」
誤解その1でも取り上げましたが、「思考は現実化する」と考えると、どうもうまく現象を説明できません。
なぜ、お金を持っていない人が「金持ちになりたい!」と思考しても、なかなか
お金持ちになれないのでしょうか。
思考レベルでは「金持ちになりたい!」とその人は確かに思っています。
しかし、大切なのは思考の「本質」です。
本当は何を考えているのか、何を意味しているのか、どこを向いているのか。
それを説明するのが「波動」の概念です。
波動はエネルギーの周波数のことです。
波動はどんな物質、出来事、そして思考にもあります。
「引き寄せの法則」はこの波動にし対して作用するので、波動に注目する必要があります。
そのため、思考していることを人間はそのまま経験するのではなく、
自分の波動に共鳴する出来事を経験するのです。
願いを実現させようとする前に、少し冷静になって、自分の周りに起こっている出来事を思考ではなく波動の観点から眺めてください。すると、起こっている出来事は、自分の波動とぴったりマッチしているのがわかるでしょう。
また、大切なのはその人の波動がどうなっているかです。
波動は一つの一定した周波数ではなく、さまざまな周波数が集まってその人の波動を
構成しています。
願望が明確になって、「わたしは愛を経験している」という願望ができたとしても、
それ以外に「愛される価値がない」とか「自分には価値がない」といった、願望の
波動と相いれない波動があれば、願望の波動は打ち消されてしまいます。
そのため、誤解3のように「モノを引っ張ってくるためのノウハウ」としてだけ
「引き寄せの法則」を利用することはできず、その人全体の波動、つまりは思考や
信念全体が「宇宙の法則」と合致している必要があります。「宇宙の法則」の内実は愛
なので、いらない思考や信念、ジャッジ、比較、不安・・・などを手放して、愛の
波動にその人がシフトする必要があります。
この「愛」とは、人間をはじめとした万物の本質のことで、誰かを好き/嫌いという
世界とは関係ありません。
つまり、願望を実現するにはノウハウとして扱うだけでは足りなくて、その人が
本質に目覚める必要があるのです。
正解その3「引き寄せの法則は楽の原理」
人は「一生懸命やりなさい」「努力しなさい」と教わります。実際、個人の経験を思い出してみると、何かをやり遂げるのは「大変だった」「苦労した」という記憶が出てくるでしょう。「苦労」を勧めることわざには枚挙に暇がありません。そのため、「人生には汗水たらして苦労することが必要」という考えが、誰の心のなかにもあります。
そのため、人生もそうですが、「引き寄せの法則」についても難しく考えてしまう癖がつています。
しかしこれが、「引き寄せの法則」に従って生きるためのブロックとなってしまうのです。なぜなら、
《「引き寄せの法則」は楽の原理》
だからです。
「楽」というのは、「自分のなかに抵抗する波動がない」という意味です。
何かをしようと思ったとき、「できないかもしれない」「不安」などの考えがない
ことを「楽」とここでは言っています。「できないかもしれない」「不安だ」
「怖い」「たいへんなことになる」などと思っていると、楽ではありません。
快適ではありません。「苦」になっています。
何かが実現するときは、「簡単にできるね」と思って「楽」な状態のときです。
「できない」などと、人が思考で抵抗していないときです。
人生ではときとして苦労することもあるでしょう。しかし、苦労ばかりでなく、
あれよあれよと言うまに物事がうまくいったり、大きな仕事がすんなりできたり
することがあるのも事実。
うまくいくときは、アイデアを急に思いついたり、誰かの助けをタイミング良く
受けられたり、思わぬオファーが入ったりします。
逆に、うまくいかないときは、何をやってもうまくいかないし、一生懸命やって
いるのに邪魔が入ったり、必要な資源が揃わなかったりと、タイミングが悪い思い
をしがちです。
「楽にうまくいくとき」と、「苦労してうまくいかないとき」の何が違うかというと、
「その人になかに、自分を邪魔をする波動があるか」ということなのです。
「楽」なのは、こんなときです。
自分自身の考えをそのまま表現しているとき
この意味で自分らしくあるとき
他人の評価を気にしていないとき
自分を信頼しているとき
すると結果として、物質世界にもそれに共鳴する出来事が起こってきて、「楽だな、
助かるな~」と思えてきます。
「苦」なのは、この逆で、
自分自身の考えを表現していないとき
この意味で自分らしくないとき
他人の評価に自己評価がかかっているとき
自分を信頼できないとき
です。こういうとき、自分のなかに抵抗がたくさんあり、自分が自分でないような
感覚を持ちます。自分が自分とずれている感覚です。
こういう「苦」の状態にあると、これも同様に、苦の波動に共鳴する苦しむような
出来事が起こってきて、「やっぱり人生は苦しい」ということになるのです。
もともと、人生は楽なようにできています。
なぜなら、人生はすべてうまくいっているからです。
しかし、物心がついてくるに従って、「これはダメだ」「たいへんなことになる」
「できない」「怖い」などとレッテルを貼るから、うまくいっていることも、うまく
いっているように見えないのです。
「苦労」という抵抗の高い状態から、「楽」という抵抗の低い状態へと、あなたの
波動が変われば、人生の流れは大きく変わってくるでしょう。なぜなら、それが、
「引き寄せの法則は楽の原理」に合致することだからです。
しかし、「楽」ということなので、「嫌な仕事をやめて、あー、楽」と思うとき、
誤解があるかもしれません。「楽」とは抵抗が少なく本来の自分とつながっている
状態であり、「何もしないこと」とは関係ないからです。仕事をいやいややっている
よりは、それをやめて自分の好きなことに向かっていこうとするなら、それは「楽」
な状態です。自分との間に抵抗がない感覚で、「お金になるかわからないけど、なん
だか自分がやりたいのでやってみよう。きっとうまくいく」というのが「楽」の感覚
です。行動面で見るなら、楽は楽天主義に近いです。
ただし、我慢のしすぎで自分にストレスを与えている方、うつっぽい方は、嫌な仕事
を無理にやることでさらに自分の状態を悪くしてしまうので、退職もやむを得ないでしょう。
苦労や努力に伴うストレスを「尊いこと」と誤解しないことです。ストレスは病気に
つながりますから。英語で病気のことをdis-ease、「楽でないこと」と呼ぶのには、
理由があるのです(ここで「楽」と言っているのも、英語のeaseの意味です)。
多くの人は自分に対する否定的な態度で、自分にストレスを与えています。なかには
こうしたストレスがないと「だらけてしまう」と思う方もいるようですが、病気に
なるよりははるかにいいでしょう。そして、「自分いじめ」をしなくても、人は本来、
自分らしくのびのび生きていけるし、それが自然です。
「自分を見失って何をしていいかわからない、何もしたくない」という意味での
「ラク」ではなく、自分としっかりつながって、自分が何をすべきかちゃんとわかっ
ている、そして、それに関して自分のなかに抵抗がない状態(「できるし、うま
くいく」)を「楽」だと思ってみるといいですね。
日本語で「楽」というと、「何もしない」というニュアンスがあるかもしれませんが、ここで言っている「楽」はそうではありません。「楽」は自分とつながって自分らしくある状態だと思っていいでしょう。
人生は「楽」な状態へと向かう旅
もしかすると、あなたは苦労しなくていい状態になりたいために、「引き寄せの
法則」に興味を持ったのかもしれません。「お金がもっとあれば苦労しないのに」
「彼氏・彼女、パートナーがいれば苦労しないのに」。誰だって苦しみたくないです
よね。そのため、「お金を引き寄せたい」「彼氏・彼女、パートナーを引き寄せたい」
と思っているかもしれません。
しかし、さきほど簡単に見たように、「苦」は自分らしくない状態、自分から
離れている状態ですから、お金をいくら積んでも苦労はあるし、素敵なパートナー
と出会っても、それだからこその苦労もあるのです。その「苦」とは、自分が自分
自身や他人をジャッジしたり、比較したり、悩んだり、恐れたり、不安になったり
して、本来の自分から離れているから、起こったのです。
だから、自分の外側にモノを積んでも「楽」にはなれません。
どうすれば「楽」になれるかというと、ジャッジや比較、悩み、不安、恐れ・・・
などといった宇宙の法則と相いれないものを、自分の内面から捨て去ればいいのです。
そうすれば、ストレスがなくなって楽になれます。アタマのなかに空間、スペース、
余裕が生まれます。楽になると、自分の波動に「引き寄せの法則」が働き、必要な
ものを呼び寄せます。
多くの人の頭のなかは、ジャッジやら不安やらでいっぱいです。
それを少し取り除いて、楽な状態にしてください。
外側にもモノを積むことで楽になろうとしないで(不可能)、今すぐ、いらない考え
を捨てて楽になってください。
人がこの地球で何世代もかけて学んでいるのは、この「楽になる」ということかも
しれません。
「楽な状態」は、僕らの生まれ故郷である愛の波動のことでもあります。愛は「愛さ
れるだろうか」などの抵抗がない状態のことです。
確かに人はこの地球で苦労をしているかもしれません。
しかしそれは、自分が自分からずれているのであり、いらないジャッジや比較、
恐れ、争いの波動のせいでもあります。
こうしたいらないものを捨て去り、手放し、楽な状態、愛の状態になること。
それが人生という旅の目的地。
人はそこを目指しているし、人生は「苦」から「楽」へと流れています。
効果を望むなら
「引き寄せの法則」を知った人が迷わないように、よくある誤解と、それに対する
正解を説明しました。初めての人でもわかるように書いたつもりですが、
あんがい難しい話もでてきました。それも仕方ない。
「引き寄せの法則」は「モノを引っ張ってくる法則」というよりは、
宇宙の原理であり、あなたのエネルギー全体にかかわることだからです。
どう願うか、というよりは、あなたのエネルギーをどう実質的に変えていくか。
言い換えると、あなたの波動をどう高めるか。
愛や希望、喜び、感謝、悟りといったポジティブな感情になっていくのか。
本ブログは、こういった実践のヒントを多数掲載した、引き寄せの専門ブログです。
役立つ記事が満載。ぜひいろいろ読んでいってください。
そして、あなたに素晴らしい人生が訪れますように。
【エクササイズ】あなたは今日、人生を楽にするために、どんな思考、信念を手放しますか。今あなたにとって一番いらないものを手放してください。
(初出:2014年5月15日)
■引き寄せ迷子の方も、「ああそうだったのか」と納得し、実践したくなる
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