■ウェイン・ダイアー博士は2015年8月29日から30日にかけて、マウイ島で心臓麻痺のため永眠されました。75歳でした。ご冥福をお祈りいたします。
「ウェイン・ダイアー博士に捧ぐ」
https://truth.attraction-method.net/2015/09/05/tribute-to-wayne-dyer/
「最も偉大な教師 ~父親を許す」
https://truth.attraction-method.net/2015/09/10/my-greatest-teacher/
皆さん、こんにちは。「宇宙の法則」エバンジェリストのにしきです。
東京は雪が降っています。
暖かくお過ごしくださいね。
このところ、ウェイン・ダイアーさんについて知ることが多くなりました。
直接のきっかけは、サンノゼで行われた「I Can Do It!」に参加したことです。
参加特典として付いていた、ウェイン・ダイアーさんの過去の講演オーディオを聞いたり、
実際に会場でエネルギーを感じながらお話をうかがったり、「I Can Do It!」で彼の
瞑想CDや2月末発売の「Divine Love」(神聖な愛)という講演CDを購入して聞いたりした
ことで理解が高まったのです。
そして思うのは「ウェイン・ダイアーさんは、日本では本当の姿が知られてない」
ということです。
というのも、ウェイン・ダイアーさんは自己啓発系の売れっ子作家として、
アメリカでデビューし、日本でもそういう作家として色づけされているからです。
ウェイン・ダイアーさんの本の日本語タイトルを見てみましょう。
『「いいこと」が次々起こる心の魔法』
『「頭のいい人」はシンプルに生きる』
『9日間プラスのことだけ考えると、人生が変わる』
こういうノリのタイトルがほとんどで、このタイトルから
ウェイン・ダイアーさんがスピリチュアル・マスターであると知るのは難しいでしょう。
このタイトルを見たら、成功系のノウハウを語る人かなと思ってしまいます。
実際、デビューから5作目までは、「スピリチュアル」という言葉を1回しか使って
いないとご本人が言っていました。
でもどうしてもスピリチュアルな本を書きたくて、周りの反対を押しのけて書いたのが
6作目の本です。
それ以降、ウェイン・ダイアーさんはスピリチュアルな本しか書いていません。
でも日本の担当出版社が「自己啓発が売れる」と思っているのだと思います。
今でも自己啓発的な味付けで本を作ったり、重要な本が翻訳されていない状態
だったりします(これから出てくるのかもしれませんが)。
そのため、ウェイン・ダイアーさんの本当の姿は日本には伝わっていないと
考えていいと思います。
エックハルト・トールさんとの対談DVD『存在を超えて』でも披露されているとおり、
ある調査ではウェイン・ダイアーさんは世界で第三番目に影響力があるスピリチュアル・
マスターということになっています(ちなみに、1位は対談相手のエックハルト・
トールさん)。
全米でもとても人気があり、尊敬されている作家です。
でも、日本ではその真実の姿が伝わっていない。
なので、にしきが勝手にその真の姿を皆さんにお伝えしていこうと思います。
ウェイン・ダイアーという人
ウロ覚えであまり正解でないかもしれませんが、ウェイン・ダイアーさんは、
ヒトラーがフランスなどに侵攻を開始した1940年5月10日に生まれました。
父親は素行の悪い人で、そのうち家を出て行ってしまいました。
そのため、ウェイン・ダイアーさんと兄は、施設で暮らしたり、里子に出されたりしました。
海軍での従軍ののち、学校の教師となり、さらに進んで大学でポジティブ
シンキングを教えていました。
そこでの経験をもとにまとめたのが、Your Erroneous Zonesという最初の本です。
これが成功し、売れっ子作家の仲間入りを果たしました。
求められるまま自己啓発の本を書いてヒットを出しましたが、内なる声がどうしても
スピリチュアルの本を書けと言っていて、周りの反対にもかかわらずスピリチュアル
作家の道を歩み始めました。
「神のように生きる」がウェイン・ダイアーさんのメインテーマといえます。
その方法や考え方を、本やオーディオCD、講演、DVD、映画などのさまざまなやり方で
伝えているのが、ウェイン・ダイアーさんです。
愛の人であり、いろいろな人のサポートを行っているのも、ウェイン・ダイアーさんの
特徴です。
最近では、昨年日本でも出版され話題となった『喜びから人生を生きる!―臨死体験が
教えてくれたこと』のアニータ・ムアジャーニさんをサポートして、いろいろな場で
紹介したり、ブラジルで神にインスピレーションを受け、無償で病人の治療を行う
ジョン・オブ・ゴッド(John Of God)についてもたびたび言及し、自らも遠隔
ヒーリングで痛みを治し、それ以来愛の人になったと言っています。
日本語で楽しめるもののなかで、現在のウェイン・ダイアーさんに近いのはDVD
『ザ・シフト』です。
いかにして意識をシフトさせ、人生に違いを生むかということついて、
見事なストーリーで語る映画でとってもお勧めです。
見ていない人はぜひご覧になるといいですよ。
この『ザ・シフト』のなかでも語られていますが、「第二のキリスト」といわれる
アッシジの聖フランチェスコとの深いつながりも、ウェイン・ダイアーさんには見られます。
ウェイン・ダイアーさんが生徒ともにアッシジを訪れたとき、塔のなかで
聖フランチェスコのビジョンが見えたという話は、僕は大好きです。
実は僕も聖フランチェスコとのかかわりを感じています。
僕の人生にたびたび現れるのです。
今は自宅の近くに聖フランチェスコの教会があり、クリスマスのミサには足を
運ぶことがあります。
スペイン巡礼でも聖フランチェスコの足跡に嫌でも気づいたし、今年は
アッシジに足を運ぶ必要性を感じています。
実は、「I Can Do It!」に今回行こうとしたのも、聖フランチェスコと関係が
あるんです。
会場のあるサンノゼはサンフランシスコから電車で1時間ぐらいのところにありますが、
サンフランシスコって、サンフランチェスコと音が似ていませんか?
そうなんです。
サンフランシスコは、聖フランチェスコの名前を冠した街なのです。
アッシジに行く前に、サンフランシスコに立ち寄り、聖フランチェスコを
感じ、聖フランチェスコの生まれ変わりのように思っているウェイン・ダイアーさんの
話を聞くのはとても意義深いと思ったのです。
神の名前に内在する無限のパワー
ウェイン・ダイアーさんが言っていることは、僕にも非常に共鳴することです。
「あなたは偉大な存在だ。(内なる)神だ。そう思えたときに、奇跡が起こる。
引き寄せが起こるのも、自分を神だと認められたときだ」
すごーく簡単にまとめると、こんなことになると思います。
「ありふれた存在」(ordinary)ではなく「並外れた存在」(extraordinary)。
それが僕たちです。
僕たちが並外れた存在だと思い出すために、ウェイン・ダイアーさんが強調するのは
「神の名前」です。
皆さん、神様の名前って知っていますか?
旧約聖書の「出エジプト記」にそれが出てきます。
モーセが神とシナイ山で出会うときの話です。
シナイ山に登ったモーセは、燃えさかるけれど決して燃え尽きない奇跡の柴を見つけます。
驚いていると、声が聞こえました。「モーセよ、モーセよ」
モーセは答えます。「私はここにいます」
そして会話は続きます。神は、
「おまえはイスラエル人のところに行って、エジプトを出るように言いなさい」
とモーセに言います。
モーセは答えて、
「わかりました。でも、イスラエル人はその神の名前を知りたがるでしょう。
でなければ、私の言うことを信じてくれないでしょう。
なので、神の名前を教えてくれませんか」
「では言おう。私の名前は、【I am that I am】である。これから未来永劫、神は
この名前で呼ばれるだろう」
にしき流に「出エジプト記」を要約するとこうなります。
【I am that I am】。
これが神の名前だと、旧約聖書には書いてあります(ヘブライ語で)。
この「I am that I am」というのは、日本語になかなか訳しにくい言葉だと思います。
「I am that, I am」のように、thatのあとにコンマをつけるといいとウェイン・
ダイアーさんは言っています。
僕たちが名前を聞くとき、「私は太郎だ」「私は花子よ」「私はにしきです」
といった答えを想定しています。
しかし、神はそういう答えはしていません。
もし、神が「私は太郎だ」と言ったのならおかしいことになってしまいます。
太郎じゃないものは神ではないことになりますから。
神はすべてである、偏在するというのは、神の定義です。
ですから、神の名前である「I am that I am」というのは、「【私はそれ】という
ものである」という日本語にして、その「それ」とはすべてのことを意味すると考え
ればいいのです。
(あるいは、「私は私であるところのものである」と意味をとってもいいでしょう)
もう少しわかりやすく言ってしまうと「私はすべてである」という名前をして
いると思っていいのです。
つまり、神の名前は、なんの限定もない、無限のパワーを示しているのです。
「I am that I am」という神の名前を言うとき、無限のパワー、無限のスペースを
感じてみてください。
なんの制限や限定のない力を、感じられますか?
そして、私たちが「私は○○」(I am)と言うとき、私たちも神の名前を使っている
と、ウェイン・ダイアーさんは言います。
「私は元気です」
「私は豊かです」
「私は美しい」
「I am that I am」の「that」を「元気」「豊か」「美しい」に
置き換えると、このような表現になります。
(もう少し詳しく言うと「私は元気であるという者である」ということになります)
ですから、「私は」(I am)という言葉や、「I am that I am」という言葉を使う
ことには無限のパワーがある。最高の創造のツールだといえるのです。
アファメーションに力があると言われていますが、アファメーションも
「私は○○」という断定的な言い切りの形式になっています。
決して「私はたぶん○○だろう」などとは言いません。
ここにも、神の名前が使われているのです。
それがアファメーションの力の源泉になっているのです。
「I am that I am」に秘められた無限のパワーがわかりましたでしょうか。
この話どこかで聞いたことがあると思った人もいるはずです。
それは『ザ・モーゼス・コード』に同じ話が出てくるのですが、
翻訳であり、また、トゥワイマンさんの説明もあって、必ずしもわかりやす
いものでありませんでした。
ウェイン・ダイアーさんの以上のような説明は、にしきにはわかりやすく感じました。
「I am that I am」には無限のパワーがある。
これさえ感じてもらえればいいと思います。
いかがでしょうか。
ウェイン・ダイアーさんは、このパワーを使って願望を実現する方法を
Wishes Fulfiled(未邦訳)で説明しています。
そのプロセスは、にしきと同じで、本当の自分に戻ること、
神と同じ偉大な存在だと気づいていくことです。
にしきがウェイン・ダイアーさんに共感するのはこんなところにもあります。
せっかくですから、この無限のパワーを生かしたいですよね。
それを生かすためのツールが、
I am: Wishes Fulfilled Meditation
に収録されている瞑想音楽です。
この瞑想音楽は、「I am that I am」の古代ヘブライ語バージョンの音を、音符に
対応させたもので、「I am that I am」と同じ波動を持っているといいます。
にしきはヘブライ語で「I am that I am」と言うのが収録されているのかと思い
ましたが、そうではないようです。低く流れる音叉の音がそれだと説明されていました。
この瞑想音楽に無限のパワーが秘められているとしたら、聞いてみたいですよね。
http://www.hayhouse.com/i-am-wishes-fulfilled-meditation-1
から7.50ドルでダウンロードできます。にしきはCD版で持っています。
最初にウェイン・ダイアーさんの説明、そして瞑想音楽が2バージョン収録されて
います(ギターのありなしで、実際は同じ音楽)。
神の名前という無限のパワーがこの音楽に入っているのを知って瞑想するのと
単なる瞑想音楽として瞑想するのでは、結果に違いが出てきそうですよね。
音楽はなんとなく中東を思わせるもので、深い瞑想に入れます。
『ダイアー博士の願いが実現する瞑想CDブック』のCDはこれと同じ可能性がありますが、
未確認です。
今回は『ザ・モーゼス・コード』でわかりにくかった神の名前について解説しました。
またいろいろシェアすることで、ウェイン・ダイアーさんの真実がさらに明らかに
なってくるでしょう。
ご期待なさってくださいね。
■連続ワークショップ「ハート・マジック」
http://online.attraction-method.net/heart_magic/