チャカーナ、アンデスの十字架 ~インカの現実創造

チャカーナと「4」という数字

今回は少し休憩して、インカの世界観について書いてみましょう。
南米というと、人々は陽気で、いつも踊っているイメージがあると思います。
「南米」というぐらい、ホットなイメージです。

ところが、実際は全然違います。

知り合ったブラジル人も言っていましたが、ペルー人は南米のなかでも
全然違う性質を持っているそうです。
しゃべるのはゆっくり。
物静かなところがあり、陽気というのとはほど遠いです。

1533年にスペイン人によって征服され、キリスト教への改宗をよぎなくされたのちも、
インカの末裔たちは、アンデスの教えを忘れず、現在もその教えは生きています。

お土産屋さんに行くと必ず、こんな形をしたアクセサリーがあります。

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4つの腕を持った独特な形の十字架。
「チャカーナ」(chakana)といいます。
あるいは、「アンデスの十字架」「インカの十字架」ともいいます。

このチャカーナのなかに、インカの世界観が表れています。

ぎざぎざになっていますが、その一番下が「南」、一番左が「西」、
一番上が「北」、一番右が「東」という4つの方向を示します。
(わかりますか?)

そしてそれぞれの方向には、4元素が対応します。
説明の仕方にはいくつかありますが、以下の対応がにしきにはしっくりきます。

南:土
西:水
北:風
東:火

そして、真ん中の丸は、インカ帝国の首都であるクスコをさします。
「クスコ」という名前は、「へそ」の意味で、チャカーナのまさしく
真ん中のへその場所に位置するのは偶然ではありません。

「4」というのはインカ、アンデスの人にとって、とても大事な数字です。
彼らは常に4つの方向と4つの元素を意識しています。
そもそもインカ帝国の国名は「4つの邦」とでもよぶべきもので、インカが
征服した4つの地方を意味しているといいます。

インカ、アンデスは「4」なのです。

「3」の性質

4よりは落ちるけれど、「3」もキーワードです。

彼らは世界を3つに分けました。

天上世界(コンドル)
地上世界(プーマ)
地下世界(蛇)

僕らがいるのは物質界、地上世界ですね。「プーマ」(ピューマ)がシンボルの世界です。

いわゆる天界もあります。抽象的な神の世界。それはコンドルが使者となります。
ですから、アンデスではコンドルは神の使いとして、尊重されます。
(ハミングバードもそれに近いです)

また、ご先祖さまの地下世界もあります。これは蛇によって表されます。
ご先祖様はミイラにしておき、とっても大切に扱いました。「死んでいる」
という認識はなく、よくミイラが街に置かれて、一緒に生活していたそうです。
ご先祖さまが朝日を見られるように、東側にお墓があることが多いです。

以上のように、ペルーに行って、遺跡などでコンドルを見たら「天上界のことだな」、
プーマなら「現世のことか」、蛇があれば「ご先祖様のことだな」と思って
間違いありません。

おもしろことに、インカの首都クスコは街がプーマの形に構成されています。
現世ですから、これでいいんです。

↓ クスコはこんな形です ↓
http://justb.net.au/blog/tag/cusco/

またそれぞれの世界で大切とされることに、3つがあります。

無条件の愛
仕事
智慧

さらに、インカの人に神から言い渡された3つの掟があります。

怠けてはいけない
盗んではいけない
ウソをついてはいけない

これらのことも、最初にお見せしたチャカーナに対応しているそうですが、
説明の仕方に何通りかあり、正解がわかりにくいので、図での対応関係は
示さないでおきます。

図をみてもらえばわかるように、ぎざぎざは3つの階段でできているように
見えます。

そこに、これら3つの性質は対応していることを指摘しておきます。

生きている世界観

チャカーナの意味はざっとこんなものですが、これはとっても神聖な形で、
現地のシャーマンも儀式のときにチャカーナのペンダントを身につけます。

遺跡にいくと、チャカーナの形は随所に見られます。
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岩にチャカーナが彫られているのがわかりますか?

チャカーナ

これなんかは、冬至になると、その影とあわせてきれいなチャカーナの形になる
という岩です。

また、普通の家でも手すりや装飾にチャカーナの形はふんだんに使われていて、
彼らにとってとても身近な存在だといえるでしょう。

「4」による創造の原理

インカの世界観を示すチャカーナですが、これは実は創造の原理、意識のシフトの原理
であるようににしきは感じます。

インカの人たちにとって、5次元へのゲートウェイは今でもリアルに存在しています。
例えば、クスコにあるインカ時代の太陽の神殿(コリカンチャ、現サントドミンゴ教会)
には、ゲートウェイが実在し、そこから高次元にアクセスできるといいます。

マチュピチュをはじめ、インカの遺跡はどれもこうした高次元へのゲートウェイである
いっていいと思います。

しかもその方法は、岩のなかにコード化されていて、今でも機能している

なので、高次元にアクセスしたいなら、こうしたゲートウェイに行ってみることです。

それは余談なのですが・・・

チャカーナのなかに、現実創造の原理が含まれている。
それを5次元へのゲートウェイといってもいいのかもしれませんが、
とにかくそういう仕組みになっているのです。

チャカーナをよく見てください。

最初の創造のフェーズは、一番下の「南」。それは「土」を示します。
何かを創造するには、まずは足下の土から。
肥えた大地に、願望の種を植えるのです。
母なる大地が、種を育ててくれます。
母なる大地は、アンデスの人がとても大事に思う「パチャママ」のことでもあります。
地に足をつけて、意図を開始する必要があります。

時計回りに移っていきます。

次は、一番左の「西」。4元素の「水」です
水は僕らのなかのいらないものを洗い流し、浄化してくれます。
それと同時に、願望の種に水を注ぎ、命を育みます。
男性的な意図に、女性的な水の受動性、リラックスを付け加え、
バランスをとります。

次は一番上の「北」。「風」です。
ネイティブアメリカンは、よく「風に聞く」ことをします。
風が情報を運んできてくれると考えられているのです。
知識、智慧も、このフェイズに該当するでしょう。
知識によって、願望を実現するための手段を整え、次のフェイズに渡すのです。

最後は、一番右の「東」。「火」です。
火こそが創造のクライマックスであり、今あるものを焼き尽くして、
強制的に手放させます。
それは僕たちのものの見方も含みます。
僕たちの見方が変わるので、現実も変わって見える。
そこに創造のポイントがあるように思います。
そして、焼き尽くした後は、願望は煙となって天に向かっていきます。
焼き尽くして煙にしないと、願望は天に届かず、ソースにも触れません
実際、シャーマンの儀式でも、時間をかけて作った捧げ物を最後は
火で焼きます。煙で天に願いを伝えるのです。

願望は持ち続けてはいけなくて、どこかで手放す必要があるのです。
万国共通の原理です。

こういう4つのサイクルを回すことが、アンデスの人たちの現実創造です。
それが、チャカーナを通じて日常のなかに埋め込まれ、自然とやっている。

チャカーナのなかに、4つの現実創造のフェイズが隠されている。
そして、それを行うことで、意識がシフトし、高次元へのゲートウェイ
が開く。

言い換えると、それは光への進化ということです。

別に驚くには当たりません。
「インカ」という言葉自体が、「光の子ども」を意味するのですから。

こういうことが、ごく当たり前にペルーには存在しています。
創造の観点からも、学ぶことがたくさんありそうです。

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