ポジティブとネガティブ

 

「引き寄せの法則」に興味がある人のなかには、
歳末の福引きのように、福が転がり込んでくればいいな~と正直思っている人も多い
かもしれません。

こいういう「福」をたくさん積み重ねていけば、幸福になれる、という考えです。
この考えはまったく普通です。誰でも常識でそう思います。

この普通の常識で、「引き寄せの法則」にかかわると、まず思うのは、
「いいことを増やしたい」「いいことをもっと経験したい」ということ。
そのため、一生懸命、自分の考えや感情をポジティブにしようとします。
「いいことを思えば、いいことが起こる。だから、悪いことは考えちゃいけない」
そう思い込んでいるのです。これはもう「引き寄せの法則の都市伝説」です。
だから、心のなかはイライラ、むかむかしているときでも、なんとかそれを
変えようとする。結局、自分の感情にフタをしたり、問題を見て見ぬふりして
しまうことになります。で、心が非常に疲れてしまう。

初めて「引き寄せの法則」に触れる人、そして、何年も「引き寄せの法則」を
聞きかじっている人でも、こういう理解をしていることが多いです

そこにあるのは、冒頭にあった「福を増やしたい」「災いはいらない」という
ごく常識の考えです。

しかし、ここに大きな問題があるんです!

そしてそれが、あなたの人生が幸せにならない原因でもあるのです。

「ポジティブじゃなきゃ、引き寄せられない。だから、ネガティブなことは
考えちゃだめ」

これも同じです。

スピリチュアルをちょっとかじると、「光」だとか「愛」だとか「神」だとか
「高次の存在」だとか、そういうポジティブな性質を持つ言葉が尊重されて
いるのがわかります。

「宇宙は愛と光でできている」とか言うし。

今の自分が抱えている暗い思いや気持ち、波動では、スピリチュアルな世界に
なじめないように感じて、それこそ必死でポジティブになろうとする。
ネガティブな気持ちを隠して、フタをしてどこか見えないところに閉じ込めて。

「いいこと、ポジティブなことを増やそう」
「悪いこと、ネガティブなことを減らそう」

という常識的な考えでは、「ネガティブを考えちゃダメ」という実践となり、
波動的には逆に低くなることが多々あります

なぜなら、

「いいこと、ポジティブなことを増やそう」
「悪いこと、ネガティブなことを減らそう」

という考え自体に無理があるからです。

それは地球がもともと「いいこと/悪いこと」「男性/女性」「明/暗」といった
両極性で成り立っているからで、どちらか一方だけにはできない仕組みになって
いるからです。

ですから、「いいこと」を望めば逆に「悪いこと」にぶち当たることが増えます
それはそうです。
あなたにとって「いいこと」だけでは、地球は存在できないからです。

「いいこと・ポジティブ」を好み、「悪いこと・ネガティブ」を毛嫌いする風潮が
ありますが、それはまったく違います。
(もちろん「悪いこと・ネガティブ」が素晴らしいのでもありません)

「いいこと」と「悪いこと」
「ポジティブ」と「ネガティブ」

は実は、同じものです。違いはありません。

それは一つの出来事の2つの側面です。
本当は一つの出来事があるだけです。

あるいは、一つの音なんだけども、別のオクターブにあるものともいえます。
「いいこと」も「悪いこと」も例えば「ド」の音をしているけれど、どちらかが
1オクターブ上の周波数というだけ。本質的な違いはありません。ちゃんと和音
を構成するのです。

「ポジティブ」と「ネガティブ」は同じもの。
ポジティブだけが愛でできているのではありません。
ネガティブだって、ちゃんと愛でできています

いいえ、宇宙にあるものはなんであろうと愛でできています。
戦争や憎しみも愛でできています。

だからへんに毛嫌いする必要ないんです。

あなたのなかにあるネガティビティ、うまくいかないこと、嫌なこと、
隠してしまいたいこと・・・

それもしっかり愛ですよ。
ただその愛を顕在化させるか、潜在化させるか、それだけの違いです。

あなたは「ポジティブ」と「ネガティブ」は同じもの、
「いいこと」も「悪いこと」も同じだと思えますか?

禅だと思いますが、中国の故事に、こんな話があります。

農夫が馬を飼っていた。ところがある日その馬が逃げた。そのため、農地を人手を使って鍬で耕さなければならなくなった。それを見た隣人が言うには「かわいそうだね~、馬が逃げちゃって」。でもその農夫は「いいか悪いか、誰にもわからない」と応えた。
数日後、逃げた馬がほかの馬を引き連れて帰ってきた。隣人は「ラッキーだね!」と言った。でも農夫が言うのは「いいか悪いか、誰にもわからない」。
ある日、新しい馬に乗った農夫の息子が落馬して足を折った。隣人は「かわいそうに」。農夫が言うには「いいか悪いか、誰にもわからない」。
数週間後、王様が戦争を始めるために若い男子を徴兵した。でも農夫の息子は足を折っていたため徴兵を免れた。隣人が言うには「これまた幸運だね」。農夫はいつものように「いいか悪いか、誰にもわからない」と応えた。

この話を読むと、「いいこと・ポジティブ」と「悪いこと・ネガティブ」は、
見方や流れによって変わってきて、決定的な違いはないことがよくわかるでしょう。

僕たちはそんな無色の出来事に色をつけて、「いい」だの「悪い」だの、「ポジ
ティブ」だの「ネガティブ」だの、区別をつけています。

本当に大切なことは、「いいこと・ポジティブ」を増やすことや引き寄せることではなく、
「いいこと・ポジティブ」と「悪いこと・ネガティブ」は同じことだと知って、それらを
統合し、もとある「全体」に戻ることです。

「いいこと・ポジティブ」と「悪いこと・ネガティブ」という区別立てが仮のものなので、
その区別をやめて、本来の全体として扱うことです。

「いいこと・ポジティブ」と「悪いこと・ネガティブ」という区別をやめると、
出来事は本来の存在のあり方、ワンネスに戻ってきます。
いいも悪いもない世界です。僕たちはそこからやってきました。

この世界が「真実の引き寄せの法則実践」の世界です。
いいも悪いもなく、ただ起こってくることを受け入れている世界。
その世界のなかで、遊びとして創造を行う。
それが「真実の引き寄せの法則」の世界です。

ですから、いいことを引き寄せようとしないでください(それは原理的に不可能)
区別やジャッジはもうやめてください。そうすれば、すべてを受け入れることができます。

こうなったとたん、あなたは結果として引き寄せ始めます。
「引き寄せようとするとうまくいかないけれど、それをやめると引き寄せる」。
それがおもしろいところです。

すべてをジャッジせずに受け入れれば、あなたは自分を受け入れることができます。
「何かいいことを引き寄せたい」と思うのは、実は自分を受け入れていないから
でもあるんです。

次回はそんなことを書いてみましょう。

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